日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)には2つの脆弱性が存在します。1つ目はクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性で、攻撃者がシステムの管理者権限を取得できる可能性があります。2つ目はローカルの権限昇格の脆弱性で、コマンドラインインターフェイス(CLI)への認証アクセスをすでに持っている攻撃者が、基盤となるオペレーティングシステムへのアクセスを取得するために使用する可能性があります。
シスコでは、該当するお客様用に、この脆弱性に対応する無償ソフトウェアを提供しております。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20060419-wlseで確認できます。
該当製品
このセクションには、該当製品に関する詳細が掲載されています。
脆弱性のある製品
CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)またはWLSE Expressで2.13より前のバージョンのソフトウェアが稼働している場合、これらの脆弱性の両方が存在します。
Cisco Hosting Solution Engine(HSE)、User Registration Tool(URT)、Cisco Ethernet Subscriber Solution Engine(ESSE)、CiscoWorks2000 Service Management Solutionなど、その他のシスコ製品は、ローカル権限昇格の脆弱性の影響のみを受けます。これらの製品に対する影響と修正については、別のCisco Security Responseが公開されています。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityResponse/cisco-sr-20060419-priv
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品は、この両方の脆弱性の影響を受けません。
詳細
CiscoWorks WLSEは、自律型のCisco WLANインフラストラクチャ全体を管理および制御するための、集中型のシステムレベルアプリケーションです。
WLSEアプライアンスには2つの脆弱性があり、攻撃者がデバイスを完全に制御したり、基盤となるオペレーティングシステムにアクセスしたりできる可能性があります。
これらの問題は次の Cisco Bug ID に記述されています。
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CSCsc01095(登録ユーザ専用):WLSEアプライアンスのWebインターフェイスにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
この修正プログラムは、WLSEアプライアンスのWebユーザインターフェイスにおけるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性に対処します。この脆弱性を不正利用することで、攻撃者はセッションクッキー情報を取得し、さらにこの情報を使用してシステムの管理権限を取得する可能性があります。
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CSCsd21502(登録ユーザ専用):Linuxシェルへの権限昇格
この修正は、WLSEアプライアンスのコマンドラインインターフェイスからのローカル権限昇格に対処するものです。この脆弱性を不正利用して、コマンドラインインターフェイスへのアクセスをすでに認証している攻撃者が、基盤となるオペレーティングシステムのシェルアカウントを取得するコマンドを挿入する可能性があります。
回避策
これらの脆弱性に対する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
これらの脆弱性は、WLSEソフトウェアの2.13バージョンで修正されています。修正済みソフトウェアは、次のURLからダウンロードできます。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRTでは、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例は確認しておりません。
この脆弱性は、Assurance.Com.AuのAdam Pointon氏によってシスコに報告されました。この件に注目していただき、Adam Pointon氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2006年4月19日 |
初回公開リリース |
利用規約
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