データ シート
Cisco Enterprise Mobility Services Platform
コンテキスト認識型モバイル エクスペリエンスの開発時間短縮と導入の簡素化
製品概要
Cisco Enterprise Mobility Services Platform は、キャプティブ ポータル、Web ベースおよびネイティブのモバイル アプリケーションなど、複数のチャネルにまたがるモバイル エクスペリエンスの迅速な作成、導入、および管理を支援します。図 1 は、このプラットフォームでポータルとモバイル アプリケーションにコンテキスト認識機能を追加するしくみを示しています。Cisco Enterprise Mobility Services Platform は、位置情報、ユーザ プロファイルなどのコンテキスト認識データを使用して、モバイル デバイスのユーザにパーソナルなエクスペリエンスを提供します。これにより、カスタマー エクスペリエンスが向上し、ビジネス チャンスが広がります。このプラットフォームを使用すると、差別化サービスを構築して、収益向上につながる新しいビジネス モデルを導入できます。シスコのクラウドベース ソリューションは、モバイル エクスペリエンスの開発時間の短縮と、導入および管理の大幅な簡素化により、デジタル ビジネスの変革を加速する、総合的なソフトウェア プラットフォームです。
図 1 モジュールで提供されるモバイル エクスペリエンス
Cisco Enterprise Mobility Services Platform のツールを使用すると、顧客との結びつきを強めたり、従業員の生産性を高めたりするための効果的なモバイル デバイス エクスペリエンスを構築できます。このソリューションには、次のようなメリットがあります。
- スマートなモバイル エクスペリエンスを数分で作成:業種別にカスタマイズされたテンプレートや、ユーザ インターフェイス、コンテンツ、ソーシャル、コマースの各機能に対応した数百の作成済みモジュール、ならびに、ドラッグ アンド ドロップによるデザインが可能なインターフェイスにより迅速な作成が可能です。
- ロケーション ベースのサービスにより運用効率を向上:顧客を効率的に取り込みます。
- インターネット アクセスと認証を簡素化:カスタム/ソーシャル Wi-Fi を利用できます。
- 既存のモバイル ネットワーク インフラストラクチャとセキュアに統合:Enterprise Mobility Services Platform のアダプタを使用します (これらのアダプタは、Cisco Meraki クラウド コントローラ、Cisco Connected Mobile Experience(CMX)、およびシスコ ワイヤレス LAN コントローラとのインターフェイスを提供します)。
- モバイル エクスペリエンスを簡単に統合:使用中のモバイル アプリケーションと統合して投資を保護します。
迅速かつ包括的なモバイル エクスペリエンスの導入
Enterprise Mobility Services Platform を使用すると、モバイル エクスペリエンスをすばやく作成および配信できるだけでなく、モバイルのアプリケーション、データ、およびワークフローを、バックエンドの IT インフラストラクチャやネットワーク インフラストラクチャと簡単に統合できます。これにより、既存の投資を最大限に活用し、企業全体のデータを関連付けることで、有意義な分析やアクションが可能になります。
Cisco EMSP の主な機能と利点を表 1 に示します。
表 1. 主な機能と利点
Wi-Fi Engage を使用した顧客/ゲストによる Wi-Fi アクセスの強化
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- ショート メッセージ サービス(SMS)や、Google+、Facebook、LinkedIn、および Twitter からのソーシャル ログインなど、認証オプションの拡張
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- 顧客との関係を強化するパーソナルなエクスペリエンスを拡充
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- ソーシャル ログインによって提供される、性別および年齢情報に基づく統計レポートを新たに提供
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- エクスペリエンスをパーソナライズするために顧客を詳細に把握
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- 位置情報に基づくハイパーコンテキスト コンテンツをユーザに提供
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- ワイヤレス インフラストラクチャ統合によるキャプティブ ポータルの設定
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- ネットワーク設定を合理化してエクスペリエンスを迅速に提供
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- 場所のニーズに基づいてハイパー ローカル コンテンツを実現する Experience Zone
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- ゲスト エクスペリエンスをそれぞれの場所に合わせて調整
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- 業種別のニーズに合わせて事前作成されたアプリケーション テンプレート
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- モバイル Web アプリケーション エクスペリエンスをすばやく構築
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- エンド ユーザ エクスペリエンスをリモートからリアルタイムで更新する Wi-Fi Engage Management コントローラ アプリケーション
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- モバイル エクスペリエンスの更新を迅速化し、柔軟な更新方法を提供
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EMSP Studio を使用して Web ベースのモバイル アプリケーションを簡単に開発
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- 強化されたモジュール フレームワーク:タッチ/非タッチ フォンの両方に対応した、そのまま使える 50 個以上のモジュール
- 高度なレイアウト、スタイル、機能をサポートする新しいモジュール
- お気に入り:定期的に使用する設定済みモジュールのグループを作成
- プラットフォームに組み込まれている直感的なドラッグ アンド ドロップ インターフェイス
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- 画面サイズや、モバイル ブラウザによるモバイル サイト表示の不一致などの複雑さを低減
- すぐに使えるモジュールにより、優れたモバイル エクスペリエンスの構築に注力可能
- 分析、コマース、CRM など、さまざまなパートナー ソリューションと簡単に統合
- モバイル エクスペリエンスの設計を加速
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App Builder、IDE、SDK の利用による、迅速かつ簡単なモバイル アプリケーション開発
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- エミュレータの統合:統合開発環境(IDE)内でテストを実施(Apple、Android、BlackBerry、Windows)
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- 更新をリアルタイムにプッシュ:ダウンロードの手間をかけずにモバイル アプリケーションを更新
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- 数百の作成済みモバイル エクスペリエンス:UI、コンテンツ、ソーシャル、コマースのモバイル エクスペリエンスから選択可能
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- あらかじめ作成された特定業種向けアプリケーション:これらを使用して開発することもゼロから開発することも可能
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- iOS と Android のソフトウェア開発キット(SDK):Enterprise Mobility Services Platform のダイナミックな機能をネイティブ アプリケーションに組み込み
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- ネイティブ アプリケーションのエクスペリエンスを必要に応じて維持
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- 簡単な統合:既存のネイティブ アプリケーションとの統合によってゼロからの作成を回避
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- ネイティブ アプリケーションのエクスペリエンスを必要に応じて維持
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- 完全なクラウド ホスト型ソリューション:性接続ユーザの数に関係なくあらゆるニーズに対応できる拡張
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- ニーズに応じて追加のインフラストラクチャを調達する必要がない
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企業の既存の IT およびネットワーク インフラストラクチャとモバイルの統合
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アダプタ:Cisco Connected Mobile Experience(CMX)、Cisco Wireless LAN コントローラ、および Cisco Meraki クラウド コントローラとのインターフェイスを提供
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- 既存のモビリティ投資を最大限に活用
- 顧客行動に関する有意義な分析を生成
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- ワークフロー統合:ネットワーク、システム、モバイル アプリケーションにまたがる統合
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- Enterprise Mobility Services Platform と既存のツールやシステムとの統合を簡素化してモビリティ投資を保護
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- ビジネス ルール エンジン:ネットワークからのコンテキスト認識型情報に基づくルールの作成および処理
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- シンプルなユーザ エクスペリエンスを作成して生産性を向上
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- エンタープライズ クラスの ESB:スタジオ ツールとともにバックエンド接続の迅速な開発を実現
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- 企業のデータ資産を公開してコンテキスト認識型のエクスペリエンスを提供
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- あらかじめ作成されたコネクタ:一般的なアプリケーションのほとんどに対応
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- データ統合:異なるデータ ソースに対応した接続プールでデータを統合
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- Internet of Everying(IoE)に接続して、より正確に情報を把握し、プロセスを円滑化してパートナー/顧客関係を強化
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- ドラッグ アンド ドロップのセルフオーサリング インターフェイス:モバイル エクスペリエンスを簡単に実現
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- モバイル アプリケーションを数時間で作成および配布
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プラットフォーム サポートと互換性
一般的なアプリケーションのほとんどに対応した作成済みのコネクタを使用して、既存のネイティブ アプリケーションと簡単に統合したり、 エンタープライズ サービス バス(ESB)と、Enterprise Mobility Services Platform のスタジオ ツールを使用して、カスタム用途のバックエンド接続をすばやく開発したりできます。オープン スタンダードもサポートされています。
Cisco Enterprise Mobility Services Platform Studio には、迅速なモバイル エクスペリエンス開発を実現する作成済みのモジュールが 76 個以上含まれています。モジュールには、以下のカテゴリがあります。
- パーソナライゼーションとターゲティング
- マーケティング ディストリビューション
- クリック アクション
- モバイル ユーザ インターフェイス
- 調査とフィードバック
- ユーティリティとミニ アプリケーション
- 分析とメトリック
- ビデオ
- ソーシャル
- 広告
- 画像
- 位置情報
- 予定表とスケジュール
各モジュールは、使いやすさと互換性を確保するためにテストとハードニングが行われています。目的のモジュールを
キャンバスにドラッグするだけで、リアルタイムでコンテンツが表示されます。
Cisco Enterprise Mobility Services Platform は、表 1 に示したアダプタのサポートに加えて、以下のミドルウェア統合テクノロジーとエンタープライズ アダプタをサポートしています。これには、Cisco Integration Platform が使用されています(詳細については、http://www.cisco.com/go/cip [英語] を参照してください)。
テクノロジー
- HTTP(S)、Simple Object Access Protocol(SOAP)、Representational State Transfer(REST)
- リレーショナル データベース管理システム(RDBMS)
- Java Message Service(JMS)
- Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)
- Java API
エンタープライズ
- SAP
- Workday
- Oracle
- Microsoft Customer Relationship Management(CRM)
- Netsuite
- Salesforce.com
- Amazon
- 100 種類以上のコネクタ
システム要件は、構成および必要な規模によって異なります。
ライセンス
Enterprise Mobility Services Platform は、年単位のホステッド ソフトウェア サブスクリプションとして購入されます。サブスクリプション期間は、1 年、2 年、3 年、5 年から選択できます。Enterprise Mobility Services Platform Base と Enterprise Mobility Services Platform Advanced の 2 種類のパッケージとして提供されます。
表 2. 2 つのライセンス オプションの説明と比較
保証に関する情報
保証については、Cisco.com の製品保証のページ [英語] を参照してください。
シスコのサービス
シスコおよびシスコのパートナーは、エンドツーエンドのサービスおよびサポートのラインナップを提供することで、TCO(総所有コスト)を削減し、ビジネスの俊敏性を改善しつつ、革新的なモバイル エクスペリエンスを顧客や従業員に提供できるよう支援します。Cisco Mobility Experience Services は、お客様のエンタープライズ モビリティ戦略とビジネス イニシアチブ全体を後押しするモバイル アプリケーション戦略の作成と実施に役立ちます。あらかじめ作成されたカスタマイズ可能なモバイル アプリケーション ソリューションが用意されているほか、 新しいモバイル アプリケーションを開発することも、既存のものを変更することもできます。それらは、エンタープライズ システムとバックエンド システムに統合されます。ビジネス インパクトを追跡するためのメトリックの定義や、導入を開始してビジネス、IT、運用の成果を達成するためのアーキテクチャ ロードマップの作成も支援します。
Cisco Capital
目標の達成を支援するファイナンス
Cisco Capital は、お客様が目標の達成と競争力の維持に必要なテクノロジーを導入できるよう支援します。CapEx の削減をサポートし、 成長を加速させ、 投資金額と ROI を最適化します。シスコ キャピタル ファイナンス プログラムにより、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、および補完的なサードパーティ製機器を柔軟に購入することができます。支払いが統一されるため、予想外の支払いが発生することもありません。シスコ キャピタルは 100 ヵ国以上でサービスを利用できます。詳細はこちら
関連情報
Cisco Enterprise Mobility Services Platform の詳細については、emsp-sales-ops@cisco.com にお問い合わせいただくか、Cisco Enterprise Mobility Services Platform ページをご覧ください。。