データ シートCisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ対応 Cisco uBR10012 Performance Routing Engine 5製品概要Cisco® uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータは、新規サービスへのニーズに応えるため、ケーブル ネットワークで幅広く導入されています。新しいルート プロセッサとより高密度なライン カードを追加することで簡単に拡張でき、容量の増加をサポートします。 Cisco uBR10012 Performance Routing Engine 5(UBR10-PRE5)は、Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ対応の高性能な次世代ルート プロセッサです。Cisco uBR10012 PRE5(図 1)を搭載した Cisco uBR10012 は、ケーブル事業者が統合型ケーブル アクセス プラットフォーム(CCAP)および完全な IP インフラストラクチャへの移行を柔軟かつ容易に実現できるとともに、運用、資本支出(CapEx)、ラック スペース要件への影響を軽減できます。 Cisco uBR10012 PRE5 は、Cisco uBR10012 シャーシに対してより優れた性能と拡張性を実現できるように設計されており、かつビデオ配信向けにも最適化されています。また、バックホール容量を統合することで、最大 2 つの WAN 共有ポート アダプタ(SPA)スロットを開放し、ダウンストリーム キャパシティの向上に利用することができます。 優れた性能と拡張性で CCAP の主な目的を実現Cisco PRE4 を搭載した Cisco uBR10012 は、バックホール オーバーサブスクリプションで 8 つの Cisco uBR-MC3GX60V Broadband Processing Engine をサポートできます。完全な IP ネットワークで IP ビデオやパーソナライズされたインタラクティブ サービスの急速な増加に対応するというニーズを考慮すれば、移行を促進するのに新しいパフォーマンス ルーティング エンジンが不可欠です。Cisco DOCSIS® 3.0 ソリューション ポートフォリオの一部として追加された Cisco uBR10012 PRE5 は、拡張性を著しく向上するとともに、Cable Modem Termination System(CMTS; ケーブル モデム ターミネーション システム)のチャネルあたりのコストを大幅に削減します。Cisco uBR-MC3GX60V、Cisco uBR-MC20X20V、および Cisco 3 Gbps ワイドバンド共有ポート アダプタ(SPA-UBR10-DS-HD)を組み合わせることで、このコストはさらに削減されます。既存の Cisco UBR-MC3GX60V および Cisco 10000 シリーズ SPA インターフェイス プロセッサ 600 のスロット容量を最大限に DOCSIS 接続用に活用しながら、これらのライン カードを使うことで、Cisco uBR10012 PRE5 は、Cisco uBR10012 で利用可能な WAN のバックホール容量を効果的に倍増させることができます。1 つの Cisco uBR10012 シャーシでサポートされる無線周波数(RF)チャネルは、1,152(Euro-DOCSIS では 864)のダウンストリーム チャネルと 480 のアップストリーム チャネルに対応できます。Cisco uBR10012 PRE5 とさまざまな高密度ライン カードを搭載した Cisco uBR10012 は、段階的な導入アプローチを提供し、今日の CCAP におけるほとんどの目的を実現します。 シスコ ソフトウェア ライセンスの柔軟性既存の Cisco uBR-MC3GX60V および Cisco uBR-MC20X20V と同様に、Cisco uBR100012 PRE5 は、成長に応じて拡張可能なライセンス モデルを提供します。このソフトウェア ライセンス機能により、お客様は帯域幅要件に応じてバックホールおよびスイッチング容量に 10 ギガビット イーサネット拡張小型フォーム ファクタ(SFP+)ポートをアクティベートできます。
ソフトウェア ライセンスでは必要に応じて容量を購入およびアクティベートできるため、ケーブル事業者は資本支出と帯域幅の成長要件をうまく一致させることができます。ケーブル事業者はまた、将来的な成長に対応できるように DOCSIS ネットワークを設計しておき、容量の増加が必要になったときにアップグレード ライセンスを追加するという方法で、運用コストを削減できます。このアプローチなら、複雑でコストのかかるハードウェア アップグレードを回避できます。 Video over DOCSIS での IPTV の強化Cisco uBR10012 PRE5 は、IP ビデオ サービスの配信に向けて Cisco uBR10012 の機能を大幅に強化します。今日、ほとんどの DOCSIS ネットワークはユーザあたりの平均データ レートを低くして「大容量の」トラフィックを配信するように最適化されています。その代表的な例が Web 閲覧などのアプリケーションです。これらのアプリケーションでは、CMTS で求められる WAN バックホール容量が、DOCSIS のチャネル容量よりもはるかに少なくて済みます。しかし、トラフィックおよびユーザあたり非常に高い平均データ レートを維持してきた IP ビデオ サービスの急速な普及によって、CMTS でのボトルネックを回避するためには、DOCSIS のチャネル容量と同程度にまで WAN バックホール容量を増加する必要が出てきました。Cisco uBR10012 の WAN バックホール容量を 40 Gbps まで増やした Cisco uBR10012 PRE5 では、DOCSIS ダウンストリーム チャネルのオーバーサブスクリプションがほぼ解消されます。8 つの Cisco uBR-MC3GX60V ライン カードと 8 つの Cisco 3 Gbps ワイドバンド SPA モジュールを搭載した場合でも、これを実現できます。Cisco uBR10012 PRE5 の採用により、ケーブル事業者は Cisco uBR10012 の DOCSIS チャネル容量を十分に利用して IP ビデオ サービスを配信できます。 ビデオを含めた DOCSIS 3.0 IP マルチキャスト サービスを提供するために、Cisco uBR10012 PRE5 は Cisco uBR10012 の拡張性と性能を著しく向上させることができます。Cisco uBR10012 PRE5 の採用により、ケーブル事業者は自社の DOCSIS ネットワークでマルチキャスト配信の効率性をフルに活用し、CMTS の容量とコストを削減するとともに、IP ビデオ サービスの配信に必要な RF スペクトルを軽減できます。Cisco uBR10012 はスタティックおよびダイナミックの両方のマルチキャストをサポートするため、事業者はブロードキャスト型とスイッチドデジタル両方のリニア TV サービスを配信できます。より高性能になった Cisco uBR10012 PRE5 により、さらに多くの加入者がどちらのタイプのマルチキャスト ビデオ サービスにも同時にアクセスすることが可能です。 機能とメリット
製品仕様表 1 に、Cisco Performance Routing Engine 5 の製品仕様を示します。 表 1 製品仕様
システム要件ハードウェア要件
ソフトウェア要件Cisco uBR10012 で Cisco uBR10012 PRE5 をサポートするためには、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(33) SCH 以上が必要です。 発注情報シスコ製品の購入方法については、購入案内を参照してください。表 2 に、Cisco uBR10012 Performance Routing Engine 5(uBR10012 PRE5)の発注情報を示します。 表 2 発注情報
構成上の注意:
サービスとサポートシスコは、お客様の成功を支援する幅広いサービス プログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化し、ネットワーク インテリジェンスの強化や事業拡張を進めていただくために、シスコのサービスを是非お役立てください。シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービスまたはシスコ アドバンスド サービスを参照してください。 関連情報Cisco uBR10012 の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/cable/ubr10012/index.html をご覧いただくか、最寄りの代理店までお問い合わせください。 |
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