データ シートCisco UCS C420 M3 ラック サーバ製品の概要Cisco UCS® C420 M3 ラック サーバ(図 1)は、コンピューティング、I/O、ストレージ、およびメモリ負荷の高いスタンドアロン アプリケーション用に設計された 4 ソケット、2 ラック ユニット(2RU)の高密度ラック サーバです。Cisco UCS C420 M3 は、Intel Xeon プロセッサ E5-4600 シリーズ マルチコア プロセッサを使用して、Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS)の機能を拡張し、優れたパフォーマンスと効率性を提供します。 Cisco UCS C420 M3 は Cisco UCS ソリューションの一部であり、ネットワーキングとストレージ アクセスを提供するラック サーバとブレード サーバを 1 つの統合システムに結合します。Cisco UCS は、統合されたモデルベースの管理方法により一元的に管理され、ベアメタル、仮想化、クラウド コンピューティングの環境で稼働するエンタープライズクラスのアプリケーションの導入を簡素化しスピードアップします。 エンタープライズクラスのパフォーマンスと拡張性を考慮して設計された Cisco UCS C420 M3 は、4ソケット コンピューティングおよびコスト効率の高い Intel Xeon プロセッサ E5-4600 製品ファミリの利点を統合し、仮想化、データベース、ハイエンドおよびハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)の厳しい作業負荷にも対応します。高密度かつ拡張可能な Cisco UCS C420 M3 は、Cisco UCS ラック サーバのラインナップを強化するバランスのとれた高性能プラットフォームです。2RU の Cisco UCS C420 M3 は、48 個の DIMM スロット、16 個のディスク ドライブ、7 個の PCIe 拡張スロット、4 個の 1 ギガビット イーサネット LAN-on-motherboard(LOM)ポートに対応しています。独自の Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)技術を使って、Cisco UCS ドメインとのワンワイヤ統合を実現します。Cisco UCS C420 M3 は、もう 1 つのシスコの革新技術である Cisco UCS VIC 1225 と連動します。Cisco UCS VIC 1225 は、デュアルポートの拡張 Small Form-Factor Pluggable(SFP+)10 ギガビット イーサネットに対応し、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバ向けに設計された Fibre Channel over Ethernet(FCoE)対応の PCI Express(PCIe)カードです。シスコの次世代統合型ネットワーク アダプタ(CNA)を組み込むことで、機能リリースにおける投資を保護します。このカードにより、ポリシーベースでステートレス、かつ俊敏性に優れたサーバ インフラストラクチャが実現します。PCIe 標準準拠のインターフェイスを最大 256 個までホストに提供可能で、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)またはホスト バス アダプタ(HBA)として動的に構成することができます。さらに、Cisco UCS VIC 1225 は Cisco UCS ファブリック インターコネクト ポートを仮想マシンに拡張し、サーバの仮想化展開を簡素化する Cisco® Data Center Virtual Machine Fabric Extender(VM-FEX)をサポートします。 アプリケーションCisco UCS C420 M3 ラック サーバは、他社とは異なる独自の価値、ファブリックの統合、および市場でも類を見ないほど容易な管理をエンタープライズクラスのストレージ集約型アプリケーションに提供するというシスコの取り組みを継承しています。
データセンターの経済性を変革する Cisco UCS サーバ図 2 企業は、常に IT インフラストラクチャの効率性を重要視しており、インフラストラクチャ提供サービス(IaaS)、ベア メタル、仮想化サーバ、およびクラウド コンピューティングなどの潜在能力を最大限に引き出すべく模索が行われています。Cisco UCS は、並外れた簡易性と俊敏性、効率性が強化された新しい構成要素、すなわち Cisco UCS C420 M3 ラック サーバなどの革新技術で、データセンターの技術革新において業界をリードし続けています(図 2)。Cisco UCS のコンポーネント Cisco UCS Manager に代表されるシスコの革新技術を使用すると、管理者は(シスコのサービス プロファイルおよびテンプレートを使用して)目的のサーバのソフトウェア環境定義を作成し、サービス プロファイルと物理リソースを関連付けることで、サーバとその I/O 接続をインスタンス化することができます。この方法はコンポーネントごとの管理ツールを使用して、各システム リソースを 1 つずつ手動で設定するという従来のやり方とは一線を画しています。他のベンダーの製品とは異なり、シスコのサービス プロファイルはラック サーバからラック サーバまたはブレード サーバへ、または異なるシャーシのブレード サーバまたはラック サーバ間で移動することが可能です。つまり、Cisco UCS Manager とサービス プロファイルは、フォームファクタに依存しないプロファイルであると言えます。その他の Cisco UCS の構成要素には、拡張されたサーバ I/O オプションと Cisco UCS ファブリック相互接続が含まれており、ベアメタル、仮想化、クラウドコンピューティングのあらゆる環境でブレード システムとラック システムの拡張性と管理の容易さが向上します。シスコは、Cisco UCS のほぼすべてのコンポーネントにおいて、投資保護と下位互換性をサポートします。たとえば、ファブリック エクステンダは、同じファブリック相互接続と Cisco UCS VIC 1225 を使用してアップグレードすることができます。ファブリック相互接続ハードウェアは、ファブリック エクステンダやブレード シャーシとは別にアップグレードすることが可能です。シスコはこれらの分野の技術革新を継続して進めており、現在も、そして将来的にも、より大容量で高速なメモリを搭載して強化されたラック サーバに、十分な I/O 帯域幅と処理能力を提供していきます。シスコは、VIC、Application-Specific Integrated Circuit(ASIC)、ファブリック エクステンダ、ファブリック相互接続、ブレード サーバ、ブレード シャーシ、ラック サーバ テクノロジーなど、これらの進化し続けるハードウェアを統合し、フォーム ファクタにとらわれない Cisco UCS Manager ソフトウェアの革新を継続することで処理能力と十分な帯域を提供する構想を実現します。 Cisco UCS C420 M3 は、ラック フォーム ファクタのサーバであり、 Cisco C シリーズの 1 つです。Cisco UCS C シリーズ サーバは、スタンドアロン環境でも、Cisco UCS の一部としても使用できるように設計された作業負荷の高い処理を支援するシスコのテクノロジーを採用しています。Cisco UCS C シリーズは標準フォーム ファクタのサーバに対して、ユニファイド ネットワーク ファブリックを、Cisco Data Center VM-FEX 仮想化サポート、Cisco UCS Manager ソフトウェア、シスコ ファブリック エクステンダおよびファブリック相互接続アーキテクチャ、シスコ拡張メモリ テクノロジーによって補完するものです。シスコはこれらすべてのテクノロジーの革新を続けています。Cisco UCS のアーキテクチャの利点、ソフトウェアの進化、継続的な技術革新、優れたブレード サーバとシャーシ設計を取り入れた Cisco UCS は真に統合された初のデータセンター プラットフォームです。さらに、Cisco UCS はポリシーベースの自動化と、一般的なシステム管理とオーケストレーション ツールの密接な統合により、IT 部門に変革をもたらします。 特長と利点Cisco UCS C420 M3 には、ユニファイド コンピューティングの技術が組み込まれています。表 1 に、Cisco UCS C420 M3 ラック サーバの機能と利点を示します。 表 1 特長と利点
製品仕様表 2 に Cisco UCS C420 M3 サーバの仕様を示します。 表 2 製品仕様
適合規格表 3 は適合標準規格の情報です。 表 3 適合規格:安全性および EMC
発注情報部品番号のリストについては、対応する仕様書を参照: シスコ ユニファイド コンピューティング サービスシスコは、業界をリードするパートナー企業とともに、データセンターのリソースを一元的に扱うことで、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバ ソリューションの導入・移行を支援するサービスを提供します。シスコ ユニファイド コンピューティングに関連するサービスを利用することにより、サーバの配置や、ビジネス ニーズに応じた運用の最適化、シスコのユニファイド コンピューティング アーキテクチャへの移行を促進できます。詳細については、 関連情報http://www.cisco.com/jp/go/ucs/ を参照してください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||