この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
超低遅延ネットワーク インターフェイス カード
ハーフハイトのフォーム ファクタに搭載されたデュアル QSFP+ ポートで 8 つの 10GbE インターフェイスを提供します。
Cisco Nexus K35-Q FPGA SmartNIC は、低遅延が求められる環境向けに最適化された 10/40Gbps インターフェイスカードです。QSFP +ブレークアウトケーブルを使用して、8 つのSFP +ポートに接続できます。このカードを利用すれば、複数接続にまたがるパケット キャプチャや、多くのフィード間でのマーケット データ ラインの調整などのさまざまな高性能アプリケーションを実行できます。
標準の Linux ドライバの他に、トランスペアレント TCP/UDP アクセラレーション ライブラリとローレベル アクセス用のライブラリがバンドルされています。
トランスペアレント ソケット アクセラレーション ライブラリにより、アプリケーションはカーネルをバイパスして低遅延を実現できます。しかもほとんどの場合アプリケーションを変更する必要がありません。最も遅延の影響を受けやすいアプリケーションは、「libexanic」と呼ばれるライブラリを利用して、Cisco Nexus K35-Q FPGA SmartNIC ハードウェアにローレベルで直接アクセスできます。また、ライブラリにはイーサネットフレームを送受信するためのシンプルな機能も含まれています。オプションのファームウェア開発キットを利用すれば、SmartNIC ファームウェアを拡張し、独自のロジックをオンボードの Field Programmable Gate Array(FPGA)に追加することも可能です。
フロー ステアリングによって、パケットはアプリケーションの適切な受信バッファに配信されます。
ソース/宛先 MAC、ソース/宛先 IP などのイーサネット フレーム コンポーネントでフィルタを定義し、そのフィルタに受信バッファを関連付けることができます。パケットがネットワークから送信されると、Cisco Nexus K35-Q FPGA SmartNIC はトラフィックを分析し、フィルタに一致したパケットを適切な受信バッファに直接配信します。一致しないパケットは、デフォルトバッファに配信されます。このフロー ステアリングは、ラインレートでインライン処理されるため、遅延は生じません。フロー ハッシュはパケットを複数のバッファに均等に分散するため、要求の厳しいキャプチャ/分析アプリケーションの場合に CPU 負荷を分散できます。
組み込みのタイムスタンプ機能により、各フレームの到着時間が 6.2ns 以内に記録されます。
タイムスタンプは、ダイレクト API や Exact Capture(オープンソースで無料の高レートキャプチャ システム)を介して利用できます。Exact Capture は、tcpdump 互換のキャプチャ データをラインレートでディスクに書き込めます。
さらに、Cisco Nexus K35-Q FPGA SmartNIC は、Pulse-Per-Second(PPS)入出力機能を備えており、ハードウェア アクセラレーションを使用した PTP をサポートしています。これらの機能を利用すれば、SmartNIC クロックを外部の時刻基準源(GPS 受信機など)と同期させることができます。これにより、複数のサーバや地理的な場所で取得したタイムスタンプを正しく比較できます。
Cisco Nexus K35-Q FPGA SmartNIC
パフォーマンス
raw フレーム サイズと一般的な遅延時間:1
● 64 バイト:800 ns
● 256 バイト:1.02 µs
TX バッファがプリロードされた状態での raw フレーム サイズと一般的な遅延時間1:
● 64 バイト:730 ns
● 256 バイト:950 ns
UDP での一般的な遅延時間2:
● 14 バイト:900 ns
● 256 バイト:1.22 µs
TCP での一般的な遅延時間2:
● 14 バイト:950 ns
● 256 バイト:1.22 µs
タイムスタンプ機能
タイムスタンプ精度:
● 6.2ns
タイムスタンプの対象:
● 全受信フレーム、最新の送信フレーム
時刻の同期:
● ホスト、ハードウェアを利用した PTP、オプションの PPS
PPS 入出力:
● 3.3V CMOS、50 オーム終端を選択可能
脚注:
一般
フォーム ファクタ内で構成可能
● コンパクトな PCI Express カード
● 150 X 68 mm(5.9 X 2.67インチ)
環境:
● 動作温度:0 °C ~ 55 °C
● 保管温度:-40 ~ 70 °C(-40 ~ 158 °F)
● 動作時相対湿度:5 ~ 90 %(結露しないこと)
● 保管相対湿度:5 ~ 95 %(結露しないこと)
ポート:
● 2x QSFP +
● PPS 入出力用 SMA
データ レート:
● 40GbE、10GbE、1GbE、100M ファスト イーサネット
サポートされるメディア:
● 光ファイバ(10GBASE-SR、10GBASE-LR、1000BASE-SX)、SFP+ 直接接続
ホスト インターフェイス:
● PCIe x8 Gen 3(レーンあたり 8.0 GT/s)
オペレーティング システム:
● Linux x86_64(全ディストリビューション)
その他の機能
フロー ステアリング:
● ポートあたり 128 IP ルール
● ポートあたり 64 MAC ルール
キャプチャ:
● ディスクへのラインレートでのキャプチャ
FPGA 開発キット:
● カスタム ユーザ ロジックを FPGA に追加可能
● Xilinx UltraScale XCKU035-2
● ドライバ、ユーティリティ、TCP/UDP スタックをフル統合
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
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